引手 其の一「形」 | |
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ショールームにいらっしゃる誰もがおどろかれる引き手の種類の多さ。普段何気な
く手にしているそれらも様々な風情をもっています。 丸形、楕円形、角形、長方形、木瓜形、利休形などがありますが、桂離宮の月文字、折松葉など様々な意匠があります。 |
引手 其の二「色」 | |
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高級襖引き手の主な色仕上げを下記にご紹介しましょう |
○赤銅=漆黒 色付け:燻べ(くすべ) 良く磨いた銅又は真鍮地金を、杉の葉や檜、松のおが屑を燃やした煙に燻べる。これを 何度も繰り返し、煙の中の煤とヤニを丹念に付着させる。仕上げには、油、イボタ、 透漆を用いる。 ○うるみ=焦茶色 色付け:漆塗 漆に松煙とベンガラを加え、丹念によく混ぜたものを、銅または真鍮地金に数度に分 けてよく塗り込み、時間をかけて弱火で焼き付ける。 ○五郎三<ごろざ>=あずき色 色付け:漆塗 漆にベンガラを加え、丹念に混ぜたものを、銅または真鍮に数度に分けてよく塗り込み、時間をかけて弱火で焼き付ける。 ○素銅(すあか)=オレンジ色、色付け:煮込み よく磨き出した銅地金を、緑青、硫酸銅を入れた銅鍋で、時間をかけてじっくり煮込 む。仕上げには、イボタ、透漆、ニスを用いる。 ○宣徳<せんとく>=からし色 色付け:煮込み よく磨き出した真鍮地金(7.3)を、緑青、硫酸銅で、時間をかけてじっくり煮込む。仕 上げには、透漆、ニスを用いる。 「季寄せ」には、木地に漆塗をほどこしたものや、代表的な形や色の引手を紹介しております。 |
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